顔ベール着用で罰金刑、初めての適用 デンマーク

議会の建物の前に立つニカブを着用した女性=5月、コペンハーゲン/MADS CLAUS RASMUSSEN/AFP/Getty Images

議会の建物の前に立つニカブを着用した女性=5月、コペンハーゲン/MADS CLAUS RASMUSSEN/AFP/Getty Images

(CNN) 北欧デンマークの警察当局は5日までに、顔を覆い隠す衣類を着用していたとして28歳女性に1000デンマーククローネ(約1万7000円)の罰金を科したと発表した。

同国では今年5月、この種の衣類を使用することを禁じる法律が可決され、今月1日に施されていた。罰金が適用された事例は今回が初めて。

地元警察によると、首都コペンハーゲンの北部にあるヘルスホルム市のショッピングモールでベールをかぶった女性と別の女性の間に口論が発生、このベールがはぎ取られるなどの騒ぎとなった。

警察への通報もあり、女性2人は共に公共秩序を乱したとして罰金処分となった。

同法律は公共の場での全ての顔のかぶり物の使用を禁じたが、実質的にはイスラム教徒の女性の顔を覆い隠す衣類を念頭に置いたものとの見方がある。この種の衣類には、頭から全身を覆うブルカや目の部分だけを出すニカブなどがある。

新法下での罰金は初犯の場合は1000クローネ、4度目の再犯になると最大1万クローネと規定されている。

同法が施行された1日にはブルカなどを着用した数百人規模のデモ隊がコペンハーゲンに集結。警察はデモ実施の権利を認め、抗議活動を規制していなかった。

国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は新法は女性の権利の差別的な侵害と非難し、イスラム教徒の女性への悪影響を懸念した。一方、新法を提案したデンマーク国民党の議員は国とその価値にとって重要な一歩と称賛している。

欧州ではフランスが2011年に顔を全面的に隠すベール着用を禁止。ベルギー、オーストリア、オランダやスイスの一部でも類似の規制を打ち出した。

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