エルサレム「首都」で抗議デモ 1人死亡、300人負傷

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デモ隊と治安部隊との間で衝突が激化し、死者も出た

デモ隊と治安部隊との間で衝突が激化し、死者も出た

エルサレム(CNN) トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受けて各地で緊張が高まるなか、エルサレムやヨルダン川西岸、ガザ地区などで8日、パレスチナのデモ隊とイスラエル治安部隊が衝突し、パレスチナ自治政府の保健当局によると、パレスチナ人1人が死亡、300人以上が負傷した。

保健当局によれば、死亡したのは30歳の人物で、ガザ地区東部での衝突のさなかに射殺された。またヨルダン川西岸やガザ地区、エルサレム各地で300人以上が負傷し、うち50人は病院で手当てを受けた。

負傷の程度は大半が軽傷で、銃弾やゴム弾、催涙ガス、窒息状態によるものだという。

イスラエル軍は声明で、「暴動」がヨルダン川西岸やガザ地区の約30カ所で発生したと言及。ヨルダン川西岸で主要な衝突が起きたのは、ヘブロン、ラマラ、ナブルスなどの地域だと明らかにした。

同軍はまた、ヨルダン川西岸の衝突には約3000人のデモ隊が関わり、うち28人が逮捕され、約65人が負傷したと説明。ガザ地区では、パレスチナ人およそ4500人が対イスラエル境界線沿いの6カ所でデモを行い、火の付いたタイヤを転がしたり、イスラエル国防軍の兵士に向け投石したりしたという。

これに対し国防軍兵士は暴動鎮圧用の手法で対応し、数十人の主要な扇動者だけに向けて発砲したとしている。

トランプ氏が6日にエルサレムをイスラエルの首都と認めるなどと発表したことを受け、今回の衝突の前にも既に暴力的なデモが発生していた。パレスチナの一部勢力はトランプ氏の決定に抗議するため、3日間にわたる「怒りの日」を呼びかけており、これが8日に先鋭化した形だ。

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