ロヒンギャの武装集団、暫定停戦を宣言 ミャンマー

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武装集団による攻撃以降、少なくとも29万人のロヒンギャがバングラデシュへ避難した

武装集団による攻撃以降、少なくとも29万人のロヒンギャがバングラデシュへ避難した

(CNN) ミャンマー西部ラカイン州で軍との戦闘を続ける武装集団は9日、暫定的な停戦を10日から開始すると宣言した。停戦の期限は10月9日としている。

イスラム教徒の少数派ロヒンギャの武装集団とされる「アラカンロヒンギャ救済軍(ARSA)」は声明で、軍事攻勢を1カ月間中断し、援助団体の活動に道を開けると主張した。

同時にミャンマー政府に対し同様の措置を促し、州内での「人道危機」に対処するよう要求した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)当局者によると、ラカイン州での戦闘は先月25日に発生。難を逃れるため隣国バングラデシュへ越境したロヒンギャは少なくとも29万人とされる。

ミャンマーの人権問題に関する国連の特別報告者ヤンヒ・リー氏は8日、交戦で住民ら少なくとも1000人がこれまで死亡と指摘。この数字は過小評価の可能性が高いともし、衝突現場へ立ち入ることが出来ず現地調査が無理なことなどを理由に挙げた。

ミャンマー政府は死者数を421人としている。

ミャンマーの国営メディアによると、今回の戦闘は先月25日、ロヒンギャの武装集団が国境検問所を組織的に攻撃し、要員12人を殺害したのが発端となった。軍は掃討作戦の開始で対抗し、住民数千人規模が居住先を追われる事態ともなった。国際人権団体は交戦で村落全体が焼き尽くされた衛星写真も公開していた。

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