アフガン、ケシ生産で43%の激増 背景に治安悪化

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アフガニスタンで麻薬の原料となるケシの生産が急増

アフガニスタンで麻薬の原料となるケシの生産が急増

(CNN) 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は27日までに、アフガニスタン内でのヘロインなどの原料となるケシの生産量は今年これまで、昨年比で43%増となる4800立方トンに達したとの新たな報告書を公表した。

UNODCのユーリ・フェドートフ事務局長は、今回の報告書は同国で進めてきた違法薬物の根絶と薬物による開発への悪影響除去の努力に逆行する懸念すべき傾向を示したと指摘した。

アフガン麻薬対策省の報道担当者は、ケシ増産の主因は国内各地での治安悪化で対策事業が予定通り実施出来なかったことにあると説明した。ケシ栽培は実入りの良い商売とされ、アフガン政府の栽培監視チームが農民や反政府武装勢力から直接攻撃を受けたこともあったという。

今年これまでに破壊処分にしたケシ栽培面積は355ヘクタールで、昨年通年の3760ヘクタールからは91%減となった。UNODC報告書によると、今年は収穫量が増えたことで生産量の急増にもつながった。

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