車2台が自爆し23人死亡、シャバブが犯行声明 ソマリア
ソマリア・モガディシオ(CNN) ソマリア北東部のガルカイヨで21日、車2台が行政庁舎に突っ込んで自爆し、当局者によると実行犯の2人を含む23人が死亡した。この事件でテロ組織「シャバブ」が犯行を認める声明を出した。
警察によると、犠牲者の多くは近くの学校に通う生徒や地元市場の関係者だった。
爆弾を積んだ車はまず1台目が庁舎の正面入り口付近に突入し、数人が死亡。負傷者の救助のため現場に人が集まったところへ2台目の車が突っ込んで爆発し、警官などが死亡した。
事件について、ソマリアのハッサン・シェイク・モハムッド大統領とオマール・アブディラシッド・アリ・シャマルケ首相は「野蛮で卑劣な犯行」と非難した。
キーティング国連事務総長特別代表も非難声明を発表し、「自分たちの目的を果たすために暴力を行使し続ける者たちに対し、ソマリアの子どもを含む市民が無防備な実態が浮き彫りになった」と指摘した。
同国ではシャバブによる爆弾テロが相次いでおり、7月下旬には首都モガディシオで車を使った連続自爆テロのために6人が死亡。その数日前に首都のアデン・アッデ国際空港近くで起きた自爆テロでは少なくとも12人が死亡した。
地元の政治家がよく利用するホテル2カ所が6月に襲撃された事件では、20人以上が死亡している。