フィリピン大統領、国連脱退に言及 司法外殺人への非難受け

2016.08.22 Mon posted at 09:54 JST

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(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は21日、麻薬犯罪の強硬摘発で多数が殺害されている実態を国連に非難されたことに反発し、国連からの脱退に言及した。

ドゥテルテ大統領大統領はフィリピン南部の地元ダバオ市で演説し、英語で「恐らく国連からの離脱を決意しなければならない」と述べた後に、タガログ語で「馬鹿野郎め、お前がそれほど侮辱するなら我々は脱退するだけだ」と言い放った。

さらに、国連がフィリピンの窮状を無視していると非難、「最後にここへ来たのはいつだ? 批判以外は皆無だ」と怒りをぶちまけた。

これに先立ち国連は18日に発表した報告書でドゥテルテ政権に対し、麻薬犯罪の暴力的な取り締まりを自制するよう促していた。

ドゥテルテ大統領が6月下旬に就任して以来、警官による殺人事件は650件を超す。しかし大統領や警察トップはこうした殺人を正当防衛だったと主張。自警団が実行したと思われる実態不明の殺人事件も900件に上っている。

国連の報告書の中で国連特別報告者のアグネス・カラマード氏は、「麻薬取引の罪は路上での銃撃によってではなく、法の支配する法廷で裁かれなければならない」と指摘。「フィリピン当局に対し、標的殺人や司法外処刑からすべての市民を守る対策を導入して即座に施行することを求める」と述べていた。

カラマード氏は19日のツイッターでも、フィリピンの司法外殺人の実態について「自分の目で見る」と述べ、調査に前向きな姿勢を示している。

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