エボラ患者の飼い犬を殺処分、助命の願い届かず スペイン

(CNN) スペイン・マドリードの保健当局は9日までに、同国でエボラ出血熱に感染した患者の飼い犬を殺処分したことを明らかにした。

殺処分されたのは、隔離された看護助手テレサ・ロメロ・ラモスさんの飼い犬「エクスカリバー」。保健当局によると、エボラに感染した疑いがあると判断し、鎮静剤を投与して安楽死させた。死骸は定められた手順に従って火葬される。

エクスカリバーを巡ってはインターネットなどで助命嘆願運動が行われ、署名運動サイトには約40万人の署名が寄せられた。嘆願書では「患者の夫と同じように、犬を隔離するのはずっと容易なはず」と訴え、ロメロさん夫妻に家族の一員を亡くすことを強要しないでほしいと呼びかけていた。

飼い主のロメロさんはマドリード市内の病院の看護助手で、エボラに感染した患者を看護していて発症し、同病院で隔離された。夫も観察対象となっているが、現時点で症状は出ていない。

世界保健機関(WHO)によると、アフリカではチンパンジーやゴリラ、コウモリ、サル、アンテロープ、ヤマアラシを通じてエボラに感染したという記録がある。

しかし犬がエボラの感染を媒介するかどうかについて確固とした結論は出ていない。米疾病対策センター(CDC)が2001~02年にエボラが流行したガボンで行った調査では、集団感染が起きた地域の犬の25%前後にウイルスの兆候が見つかった。しかし調査期間中に発症したり、エボラのために死んだりした犬はいなかった。

ただ、犬の排泄物やよだれが感染源となる恐れも指摘され、論文では「感染しながら発症していない犬が人間のエボラ流行を発生させる可能性はある」と記している。

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