シリア政府、反体制派の拠点を制圧と発表

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迫撃砲を撃つ反体制派の兵士。政府軍は反体制派の拠点を制圧したと発表した

迫撃砲を撃つ反体制派の兵士。政府軍は反体制派の拠点を制圧したと発表した

レバノン・ベイルート(CNN) シリア国営テレビは29日、中部の都市ホムスで反体制派が拠点としていたカルディヤ地区を政府が制圧したと伝えた。約1年にわたってホムスを支配してきた反体制派にとって、戦略的、心理的打撃となる。

カルディヤ地区の制圧は、政府にとってホムス奪還に向けた重要な足がかりとなる。ホムスを奪還すれば、地中海に面した港湾都市タルトゥースから首都ダマスカスに至る交通の要衝を押さえることになり、2年以上続く内戦の重要な転換点となる可能性もある。

国連によれば、シリア内戦による死者は10万人を超えた。

反体制派の「自由シリア軍」は政府の発表についてコメントを避けているが、反体制派は27日、カルディヤ地区で政府軍との大きな衝突があったと伝えていた。活動家は、カルディヤ地区の約50%を政府に制圧されたと話している。

「シリア人権監視機構」によれば、シリア政権側にはイランが支援するレバノンのシーア派組織ヒズボラの戦闘員が加わっている。政府軍はレバノンとの国境付近にあるクサイルの町を制圧するなど、ここ数カ月で優勢が目立つ。

ホムスはシリアで3番目の都市で、昨年から続く砲撃や空爆のため大きな被害が出ている。

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