12歳少女、脳をむしばむアメーバに感染し重体 米

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脳をむしばむ病原性アメーバ「ネグレリア・フォーレリ」=CDC提供

脳をむしばむ病原性アメーバ「ネグレリア・フォーレリ」=CDC提供

(CNN) 米アーカンソー州に住む12歳の少女が、脳をむしばむ病原性アメーバ「ネグレリア・フォーレリ」に感染し、重体となっている。米疾病対策センター(CDC)が30日までに明らかにした。

少女は8日ほど前に、同州の子ども病院に入院した。ネグレリア・フォーレリは通常、温度の高い淡水での遊泳によって感染し、鼻から体内に侵入して脳に到達する。感染した場合は99%の確率で死に至る。汚染された水を飲んでも感染することはないという。

州衛生局によると、少女は同州リトルロックにある親水公園で感染した可能性が高いという。この公園は2010年に発生したネグレリア・フォーレリ感染との関連も指摘されており、当局は公園管理者に対し、公衆の安全を保証するため自主的な閉鎖を促した。

CDCによれば、ネグレリア・フォーレリに感染すると1~7日で頭痛や発熱などの症状が出て、意識混濁や幻覚などの症状を経て、通常は12日以内に死に至る。

ただし感染は極めてまれで、米国での報告事例は2001~10年で32例。米南東部での感染が大半を占めるという。

CDCは感染を防ぐため、温度が高く水位が低い淡水での遊泳を避けること、泳ぐ場合はノーズクリップを使うことなどを呼びかけている。

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