殺人容疑者含む10人が拘置所から脱走、トイレの壁破る 米ニューオーリンズ

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収容者らが次々脱走、拘置所トイレの壁破る 米

(CNN) 米ニューオーリンズの拘置所に収容されていた10人が、トイレの後ろの壁を破って脱走した。地元保安官が16日に明らかにした。これまで発見されたのは2人のみとなっている。

地元保安官は16日の記者会見で、収容者の脱走を手助けした者が当局内部にいるとの見方を示した。

保安官によれば、トイレの壁を破った収容者らは物資の搬入に使われるドアを通り抜け、午前1時前後に拘置所から出た。そのまま壁をよじ登り、幹線道路の向こうへ逃げたという。保安官事務所が共有した写真には、壁に残された「簡単すぎる(笑)」の文言などの落書きが写っている。

収容者らが破って脱走したとみられるトイレの後ろの壁。落書きが残されている/Orleans Parish Sheriff’s Office
収容者らが破って脱走したとみられるトイレの後ろの壁。落書きが残されている/Orleans Parish Sheriff’s Office

脱走が発覚したのは午前8時半。点呼を行った職員が、収容者らがいないことに気が付いたという。

通常収容者らは、午後10時半に施錠された監房内に入るが、これらの錠に不具合があり、脱走が可能になったという。

脱走を受け、職員3人が無給での職務停止を言い渡されている。保安官事務所は、内部調査の結果が出るまでこの措置を続けるとしている。当該職員に懲戒処分が下された理由は不明。

CNN提携局のWVUEが報じたところによれば、脱走した収容者10人の身元は特定されている。年齢は19~42歳で、罪状は殺人や武器を用いての暴行・監禁、武装強盗、家庭内暴力など多岐にわたる。

このうち1人は、ホテルの屋内駐車場で車両の下に隠れているところを発見され捕まった。この収容者は第2級殺人未遂の罪に問われていた。

もう1人も拘束され、拘置所に戻されている途中だと、保安官事務所は16日夜に明らかにした。

捜査員らは残る脱走者の再収容に向けて動く一方、電話による通話やメッセージの調査、拘置所職員や他の収容者への聴き取りを通じて、10人が具体的にどうやって施設から脱走したのかを調べている。

現在200人以上の警察官が動員され、脱走した収容者らがいるとみられる地点の捜索に当たっている。

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