米上院、大型減税法案めぐり審議続く

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発言する共和党上院トップのスーン院内総務/Senate TV

発言する共和党上院トップのスーン院内総務/Senate TV

(CNN) 米上院は、トランプ大統領が掲げる大型減税法案をめぐり審議を続けている。「ボート・ア・ラマ」と呼ばれる手続きでは、政治的なものから実質的なものまで、さまざまな修正案についての制限のない投票が行われる。6月30日午前から始まった審議は、7月1日に入っても終わっていない。

こうした手続きは、共和党にとっては土壇場で法案に修正を加える機会となる一方、民主党にとっては共和党の弱点を突き、議員を窮地に追い込む場ともなる。こうした政治的に厳しい採決は今後の選挙広告の材料になる可能性が高い。

共和党上院トップのスーン院内総務は1日午前4時30分ごろ、記者団に「最終段階に近い」と述べ、「まだ数件の修正案の採決」が残っていると述べた。だが、残っている修正案の数には言及せず、最終的な採決の予定も決まっていない。

トランプ大統領の掲げる法案は、連邦税の引き下げと国防総省や国境警備機関への資金増額を図る一方、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)など政府のセーフティーネットを縮小する内容だ。

民主党はメディケイドやフードスタンプ(低所得者向け食費補助)などのセーフティーネットに関するプログラムに焦点を絞っている。

議会は極めてタイトな日程の中で法案成立を目指す。トランプ氏は7月4日に法案に署名することを求めているが、上院を通過しても最終的な承認を受けるために下院に送り返す必要がある。

下院ではジョンソン議長が最終案への不満の高まりに直面しており、法案の行方は不透明だ。

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