クリケットW杯にISIS系のテロ予告、米NY厳戒
(CNN) 米ニューヨーク州ロングアイランドで開かれる国際クリケット評議会(ICC)男子T20ワールドカップを前に、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)系の「ISIS―K」によるテロ予告があり、当局が警戒を強めている。
同州ナッソー郡警察は29日、同大会に対して4月にISIS―K関連のテロ予告があったことを明らかにした。その後、6月9日に予定されているインド対パキスタン戦に対する脅迫があり、ネット上では「ローンウルフ(一匹狼)」の行動を促す動画が出回っているという。
ワールドカップはロングアイランドのナッソー郡国際クリケットスタジアムで今週から開幕する。世界各国の代表チームが出場を予定しており、世界中のファンがナッソー郡に詰めかける。同郡の当局者は「6カ月以上にわたって定期的に会議を開き、治安上の懸念や健康上の懸念について話し合ってきた」と説明する。
治安対策では米連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省などの連邦機関や情報機関とも連携。当局者は「数多くの対策を講じるとともに、スタジアムと周辺の安全対策を徹底させる」と強調した。
ナッソー郡警察も「当郡史上最大の警備を保証する。6月9日はスタジアム内がナッソー郡で最も安全な場所になることも保証できる」と話している。