うその美談で集めた多額の寄付を詐取、女に禁錮3年の実刑 米

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ケイトリン・マクルーア被告/Burlington County Prosecutors Office/AP

ケイトリン・マクルーア被告/Burlington County Prosecutors Office/AP

(CNN) ホームレスの男性を支援すると偽ってクラウドファンディングサイトで寄付を募り、40万ドル(約5300万円)あまりをだまし取った罪に問われた米ニュージャージー州の女が、州刑務所で3年の禁錮刑を言い渡された。

同州バーリントン郡検察の6日の発表によると、判決を言い渡されたのはケイトリン・マクルーア被告(32)。同被告はこの事件に関し、既に12カ月と1日の禁錮を言い渡されてコネティカット州の連邦刑務所で服役している。

マクルーア被告は2017年、フィラデルフィアの州間高速道路でガソリンを切らして立ち往生していたところをホームレス男性のジョニー・ボビットさんに助けられたと主張。ボビットさんが持っていた現金20ドル全額を、マクルーア被告のガソリン代として出してくれたという「美談」をSNSに投稿していた。

マクルーア被告と当時交際相手だったマーク・ダミコ被告は、ボビットさんを路上生活から脱出させたいとして、クラウドファンディングサイト「ゴーファンドミー」で寄付を募り始めた。

裁判書面によると、この話が反響を呼び、マスコミにも取り上げられて1万4000件以上の寄付が寄せられ、マクルーア被告らは税引き後36万7000ドルの実質利益を手にした。両被告はこの金を高級車やラスベガス旅行、カジノでのギャンブル、高級ブランドバッグなどに費やしていたとされる。

しかし7万5000ドルを受け取ったボビットさんが両被告を相手取って民事訴訟を起こしたことで、詐欺が発覚。その後の捜査で、美談がでっち上げだったことが分かった。

ボビットさんは共謀の罪を認め、5年の執行猶予を言い渡された。ダミコ被告はニュージャージー州刑務所で禁錮5年が確定している。

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