訪欧予定のバイデン氏、ウクライナ立ち寄りの「可能性は低い」と言明
(CNN) バイデン米大統領は20日、今週末からの欧州訪問で自身がウクライナに立ち寄る可能性は低いと言明した。
滞在先のデラウェア州リホボスビーチで海岸を散歩中、同行の記者団に語った。
訪欧計画によると、バイデン氏は25日にドイツ南部エルマウで主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席。28日にはスペインの首都マドリードへ移動し、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加する。
同氏はウクライナを訪れる可能性について、同国にこれ以上負担をかけたくないとの意向を示した。
一方、同国の欧州連合(EU)加盟をめぐっては「非常に可能性が高い」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領らは春以降、バイデン氏に訪問を求めてきた。ロシアによる侵攻が始まってから、米国からはこれまでにブリンケン国務長官、オースティン国防長官、ジル・バイデン夫人らが同国を訪れているが、バイデン氏の訪問は実現していない。
3月に訪れた隣国ポーランドでは、国境を越えてウクライナの現状を直接視察したいが「許してもらえない」と話していた。