J&Jワクチン接種後に血栓症で死亡 30代の米女性

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米ワシントン州の女性がJ&J製新型コロナワクチンの接種後に死亡した/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images

米ワシントン州の女性がJ&J製新型コロナワクチンの接種後に死亡した/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images

(CNN) 米ワシントン州シアトルを含むキング郡の保健当局は、同郡に住む30代後半の女性が先月、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンを接種した後、まれな副反応とされる血栓症を起こして死亡したことを明らかにした。

発表によると、女性は8月26日に接種を受け、血小板減少をともなう血栓症(TTS)で9月7日に死亡。米疾病対策センター(CDC)が診断を確認した。CDCはこれまでに、TTSによる死亡例を全米で3件確認している。

J&Jは、接種後に起きた有害事象の報告と同社の判定結果をすべて米食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)、世界保健機関(WHO)、同社のワクチンを承認した他国の保健当局に伝達していると強調。「早期発見と効果的な治療のため、前兆や症状についての認識を高める取り組みを強く支持する」と述べた。

CDCは声明で、この女性の症例がJ&J製ワクチンとTTSの因果関係を示唆しているとの見解を示した。

J&J製のワクチンは1回接種タイプ。CDCとFDAは今年、接種後に50歳未満の女性を中心に少数の血栓症が報告されたとして、使用中断を勧告した。その後、新たに血栓のリスクと必要な治療を明記したうえで接種が再開されている。

CDCによると、TTSは接種を受けた18~49歳の女性100万人に約7人の確率で発症している。接種後数週間は激しい頭痛、目のかすみ、息苦しさ、胸痛、脚のはれ、腹痛や、接種部位以外の内出血などの症状に注意する必要がある。ヘパリン以外の抗凝固剤を使った治療が有効とされる。米ファイザー製、モデルナ製ワクチンの接種後にTTSのリスクが増大するという報告はない。

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