ワクチン義務付けは「違憲」、学生が大学を提訴 米インディアナ州

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インディアナ大学が、学生や教職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けたことに対し、学生8人が合衆国憲法や州法に違反するとして裁判を起こした/Shutterstock/FILE

インディアナ大学が、学生や教職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けたことに対し、学生8人が合衆国憲法や州法に違反するとして裁判を起こした/Shutterstock/FILE

(CNN) 米インディアナ大学が新学期から登校する条件として学生や教職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けたことに対し、学生8人が接種の強要は合衆国憲法や州法に違反すると主張して裁判を起こした。

同大は宗教や医療上の理由がある場合を除き、8月に新学期が始まるまでにワクチン接種を済ませるよう学生や教職員に求めている。

これに対して学生8人は21日、大学側を相手取り、ワクチンの強要は合衆国憲法修正第14条と州法に違反するとして、インディアナ州の米連邦地裁に提訴した。

これに先立ちインディアナ州のトッド・ロキタ司法長官(共和党)は、同大が当初発表したワクチン義務化の方針について「明らかに州法に抵触する」との見解を発表していた。

ただしロキタ長官は、州法では公立大学がワクチン接種証明書を要求することは禁じているが、ワクチン接種自体の義務化は禁じていないと指摘。これに応じて同大は、ワクチン接種状況に関する書類のアップロードを求めていた方針を転換し、オンラインフォームを記入させる方法に切り替えた。

同大の広報は22日、「学生や教職員全員に対し、8月に大学へ戻る前にワクチンの完全接種を義務付ける方針は変わらない」と強調した。

これに対して原告側は、インターネット経由で学生にワクチン接種を証明させ、接種日を報告させることは、接種証明書を提出させるのと同じことであり、州法に違反すると主張している。

原告側の弁護士は、ワクチン義務化は憲法上の権利の侵害に当たると強調、「他の政府機関も、米連邦食品医薬品局(FDA)や疾病対策センター(CDC)も、インディアナ州も、いかなる国の政府も、州内の他の公立大学も、ワクチン接種を義務付けていない」と指摘した。

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