デルタ株が20%に、新型コロナ「再流行」の可能性も 米

新型コロナワクチンの接種会場=1日、米ワシントンDC/ANITA BEATTIE/AFP via Getty Images

新型コロナワクチンの接種会場=1日、米ワシントンDC/ANITA BEATTIE/AFP via Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの変異ウイルスのうち、インドで最初に見つかった変異株(デルタ株)が米国でも優勢となりつつあり、専門家からは年内にも新型コロナウイルス感染症の「再流行」が引き起こされる可能性があるとの見方が出ている。

専門家によれば、すでに米国の感染のうち5件に1件がデルタ株とみられるという。

デルタ株はすでに英国で蔓延(まんえん)しており、英国で確認された変異株(アルファ株)と置き換わっている。

ベイラー医科大学の熱帯医学を扱うNSTMの学部長ピーター・ホーテズ氏は「これは、我々が見たあらゆる変異株の中で最も伝染性が強いものだ」と述べた。デルタ株が英国全体で流行したのを目にしており、同じことが米国でも起こると懸念していると述べた。

米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は先ごろ、CNNの取材に対し、デルタ株が数カ月後には最も優勢な変異株となるだろうとの見通しを示していた。

CDCの試算によれば、6月5日までの2週間で、米国での感染に占めるデルタ株の割合は約10%だった。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長ら専門家によれば、今ではこの割合はおよそ5件に1件となっている。

ファウチ所長は22日、ホワイトハウスでの報告で、6月19日までの2週間に言及し、「数日前の時点で検出されたデルタ株の割合は20.6%だった」と明らかにした。この割合は2週間ごとに約2倍となっているという。

変異株の追跡を支援しているヘリックス社の幹部ウィリアム・リー氏は、デルタ株は感染しやすく、ワクチン接種率が十分に高くない場合、感染の急増が起こりうるとの見方を示す。

デルタ株などのより感染しやすい変異株によって、想定される集団免疫に達するまでに接種が必要な人口の割合は高くなるという。リー氏は、ワクチン接種を行っていない集団があることもわかっており、そうした人々でデルタ株が急速に流行するのではないかとの懸念を示した。

専門家からは、感染力の高い変異株が増えれば、夏の終わりから秋の初めにかけて、再流行が起こるとの見方が出ている。

最近のモデルでは、デルタ株のような変異株はアルファ株と比べて60%感染しやすいとみられている。ワクチン接種が可能な米国人のうち75%が接種を行えば、夏季にいったん収まった死者数も、学校が再開して屋内での活動が増える秋から冬の時点で1週間あたり3000人超に達するとみられている。

米国の過去1週間の死者数より約1000人多いが、1月第2週のピーク時の2万4000人よりははるかに少ない数字となっている。

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