米シアトルの「自治区」、デモ隊の多くが退去 指導者明かす

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米ワシントン州シアトルの「自治区」にいたデモ隊の多くが退去したことがわかった/David Ryder/Getty Images

米ワシントン州シアトルの「自治区」にいたデモ隊の多くが退去したことがわかった/David Ryder/Getty Images

(CNN) 米ワシントン州シアトルに設置された「自治区」の事実上の指導者は24日、デモ隊の多くが既に退去したことを明らかにした。シアトル市長は数日前、退去を求める説得に乗り出す方針を示していた。

デモ隊が占拠した地区は「キャピトルヒル自治区(CHAZ)」または「キャピトルヒル組織的抗議(CHOP)」と呼ばれる。関連団体はツイッターに声明を発表し、「愛するCHOPにはほとんど誰も残っていない」と述べた。

声明は「キャピトルヒル占拠抗議連帯委員会」の署名入りで、「CHOPのプロジェクトは終結した」としている。

黒人男性ジョージ・フロイドさんの死亡事件を受け、キャピトルヒルの一部では今月8日から数千人のデモ隊が占拠を続け、警察改革を要求していた。

ただ、最近は自治区内で少なくとも4件の発砲事件が発生。被害者の1人が死亡する事態となっていた。

ヒップホップの歌手でCHOPの事実上の指導者、ラズ・シモン氏はCNNの取材に対し、デモが批判的な声を招いたことを認め、「CHAZはやり玉に挙げられている。それこそが問題だ」「大勢の平和的なデモ参加者に危害が及んでいる。これが米国の現状とは悲しい」と語った。

そのうえで「これから大勢の人が退去する。多くは既に退去した」としている。

シアトルのジェニー・ダーカン市長は22日、「家に帰るときが来た」と述べ、一帯から退去するようデモ隊の説得に乗り出す方針を表明していた。

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