米主要都市で「911」使えず、運用企業で技術トラブル
(CNN) 米国の緊急通報用の電話番号「911」の運用にかかわる米通信企業「センチュリーリンク」は29日までに、技術的な問題が原因で通信網に障害が発生し、国内各地で911の利用が不可能になったと報告した。
サービス中断の被害は27日から出始めた。同社は28日朝、ツイッター上で障害発生について「サービス復旧を図っていた際、新たな技術的な問題が判明した」と説明。復旧作業については改善が続いていると述べた。
シアトルのCNN系列局KOMOによると、センチュリーリンク社が関係する911通話の支障や中断はシアトル、ソルトレークシティー、デンバー、ロサンゼルス、ダラスやシカゴなどの都市で発生。
ボストンのCNN系列局WBZによると、マサチューセッツ州の州警察は障害は現地時間の28日午前8時ごろに解消したとツイッターで報告。影響を受けたのは携帯電話などによる通報で、固定電話では問題なかったとした。
米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長は声明で、「全く容認出来ない事態」と不満の意を示し、同社に懸念を伝え、調査を命じたとした。「米国民が助けを求める911を使える状態にしておくのは極めて重要な問題である」と強調した。