シリア軍、北部要衝に進軍と発表 クルド人勢力の要請受け 

マンビジュ郊外にある米軍の車両や構築物=26日/DELIL SOULEIMAN/AFP/Getty Images

マンビジュ郊外にある米軍の車両や構築物=26日/DELIL SOULEIMAN/AFP/Getty Images

(CNN) シリア軍は28日、同国北部の要衝マンビジュに進軍したと発表した。クルド人武装組織はこれに先立ち、トルコによる攻撃の脅威から一帯を守るようシリア軍に求めていた。一方、米軍はシリア側の主張を否定している。

シリア軍司令部はテレビでの声明で、マンビジュ中心部にシリア国旗を掲げたと発表した。地域住民から要請を受けたとしている。

ただ、米軍は同日、シリア側の主張を「誤り」と否定。事情に詳しい米当局者はCNNの取材に、28日の時点ではシリア政権軍はマンビジュ入りしていないものの、同市に接近しつつあると明かした。

一帯には米軍特殊部隊が展開しているという。マンビジュ住民の1人はCNNに対し、市中心部のモスク近くで米国の巡回要員を目撃したと証言。反体制派組織は、マンビジュは今も米軍が掌握していると述べた。

シリア軍が同国北部の要衝マンビジュに進軍したと発表/CNN
シリア軍が同国北部の要衝マンビジュに進軍したと発表/CNN

シリアの発表に先立ち、クルド人民兵組織「人民防衛隊(YPG)」はアサド政権軍に対して、マンビジュをはじめYPGが撤退した地域で支配を確立するよう要請。こうした地域を「トルコの侵攻」から守るよう求めていた。

YPGは、米軍の支援を受ける「シリア民主軍(SDF)」の屋台骨を支える。SDFはクルド人主体の部隊で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦いで米国の主要な協力者となっている。

トランプ米大統領は1週間以上前、同盟勢力の不意を突く形で米軍のシリア撤収を発表した。マティス国防長官は先週、トランプ氏の決定をめぐる見解の相違を理由に辞任を表明。米国が支援するシリアのクルド人勢力は、ISISとトルコ両方の危険にさらされる可能性が出ている。

トルコは同地域に軍を展開し、シリアのクルド人勢力を国内の反政府勢力と結びついたテロ組織とみなしている。エルドアン大統領は28日、シリアの主張を疑問視する姿勢を示した。

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