米カリフォルニア州の山火事 死者23人、焼失面積が史上最大規模に

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カリフォルニア州で火災、避難の様子は

(CNN) 米カリフォルニア州の3カ所で発生している山火事のうち、北部ビュート郡の現場で10日、新たに14人の遺体が見つかり、死者は計23人に達した。

ビュート郡の保安官兼検視官が記者団に語ったところによると、同郡パラダイスの町では民家の中で7人、外で3人の遺体が見つかった。さらに車内から2人、町の東郊にある民家から2人の遺体が発見された。

現場は州都サクラメントから北へ約130キロ離れた地域。すでに7000棟近い建物が焼失した。

10日朝の時点で焼失面積は約4万2500ヘクタールに達し、州の近現代史上最悪となる被害規模を記録。鎮火率は20%とされる。

州内で避難した住民は計30万人を超えた。

州南部のロサンゼルス北郊で続く2件の山火事でも、計20万人が避難した。

このうち高級リゾート地のマリブを含む1件の焼失面積は、8日夜から9日朝にかけて2倍の2万8000ヘクタールに拡大し、鎮火率は5%にとどまっている。

マリブでは1万2000人の住民全員に避難命令が出た。同市内で車内から2人の焼死体が見つかったが、当局は殺人事件の可能性もあるとみて捜査している。

州内ではここ1カ月間ほとんど雨が降らず、乾燥した天気が続いていた。火災を拡大させた強風は10日にいったん収まったものの、11日は再び13~22メートルの突風が吹くと予想され、当局は引き続き厳重な警戒を呼び掛けている。

トランプ米大統領は10日朝、同州の火災について「森林管理のひどい失敗だ」とツイート。「ただちに改善しなければ、もう連邦予算は出さない」と警告した。

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