丸腰の容疑者射殺した警官、事後にボディーカメラの音声切る 米
(CNN) 米カリフォルニア州サクラメントで、車の窓を壊して逃走した丸腰の容疑者を警官が射殺した件で、その後自分たちのボディーカメラの録音機能をオフにしていたことがこのほど明らかとなり物議を醸している。
今月18日、黒人の男が車の窓ガラスを壊しているとの通報を受け警官2人が現場に急行。容疑者を追いつめたところ、警官に向かって近づいてきたため射殺した。警察は、容疑者が銃を所持していると警官らが思ったと説明したが、現場から武器は見つからず、遺体のそばに携帯電話があっただけだという。
サクラメント警察署は21日、射撃の際の様子を記録したボディーカメラの映像2本を公開。容疑者を撃ってから約7分後、緊急通報ダイヤルの911番に電話などをしたあとで警官が「おい、音を消せ」と話す声が聞こえ、その直後に映像の音声が切れている。
丸腰の容疑者を射殺したことについてはすでに全国的な反発が起きているが、ボディーカメラの音声を消した警官の行動に対しても疑問視する声が高まっている。
サクラメント警察署のダニエル・ハーン署長はCNN系列局のKCRAの取材に答え「カメラを消音にした警官の行動は、検証が必要な事柄のひとつだ」「ボディーカメラの音声を消す措置は常に疑念を呼び起こすものであり、今回もそうなった。警察と地域の関係にとって健全とは言えない」と述べた。