空港搭乗ゲートまでの歩行距離、ここまで長くなった理由とは?

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米ニューヨークのラガーディア空港/Eduardo Munoz/Reuters

米ニューヨークのラガーディア空港/Eduardo Munoz/Reuters

空港の収入源は主に二つある。一つは滑走路、誘導路、駐機場の使用料などの航空系収入。もう一つは駐車場やレンタカー料金、小売店の賃料、広告料などの非航空系収入だ。

空港は現在、非航空系収入の割合を増やそうとしている。特に空港まで公共交通機関やライドシェア(相乗り)を利用する旅行者が増え、駐車場収入が減少したため、運営会社は店舗、レストラン、バーを増設している。

「今日の空港は、屋外に飛行機を駐機させているショッピングモールだと冗談を言われている」とハートベルト氏。「ターミナルのデザインを見ると、増設されたスペースの多くは小売りサービスに割り当てられている」

また、より多くの乗客を収容するため、飛行機も大型化しており(「アップゲージング」と呼ばれる)、航空会社は小型機の一部を退役させた。例えばユナイテッド航空は、約50人乗りの小型ジェット旅客機200機の置き換えを行っている。

飛行機が大型化すると、駐機場では航空機同士の間隔がさらに広くなる。

「より大きな飛行機のほうがビジネス的に有利だ。このため、航空会社は機材の大型化を進めている」と建築会社グレシャム・スミスの航空部門でエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるウィルソン・レイフィールド氏は述べた。「10機の飛行機を隣り合わせに駐機させ、その間隔が約23メートルだとすると、当然より長い距離を歩くことになる」

「フィットネス・トレイル」

また広大な空港は、飛行機を定刻通りに離陸させようとする乗務員や空港職員にとっても厄介な問題となっている。

一部の空港では、ゲートまでの所要時間や、ターミナルを結ぶモノレールが到着するまでにかかる時間を計測した電子看板を追加した。

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