空飛ぶ車の試作品、米FAAから特別耐空証明を取得

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昨年10月にお披露目されたアレフ・エアロノーティクスの「空飛ぶ車」/Alef Aeronautics Inc

昨年10月にお披露目されたアレフ・エアロノーティクスの「空飛ぶ車」/Alef Aeronautics Inc

ニューヨーク(CNN) 米連邦航空局(FAA)はこのほど、カリフォルニア州の新興企業が開発した「空飛ぶ車」に対し、試験を行うための特別耐空証明を付与した。飛行と道路走行の両方をこなせる完全電動車が米政府から承認を受けるのは初めて。

アレフ・エアロノーティクスによれば、同社の「モデルA」は公道を走行可能で、かつ通常の車のように駐車もできる初の空飛ぶ車になる。垂直離着陸の能力も持つ。搭乗可能人数は1~2人になるとみられ、道路上での航続距離は約320キロ、飛行時の航続距離は約178キロ。

価格は1台30万ドル(約4300万円)を見込んでおり、初回の引き渡しは2025年末になると予想されている。

FAAは、展示や研究開発など限定的な目的のための特別耐空証明をアレフ社に出したことを確認した。

全電動の垂直離着機(VTOL)の開発に取り組んでいる企業は多く、FAAはアレフ社の件について、この種の航空機が特別耐空証明を受けるのは初めてではないと説明した。ただ、アレフ社は道路上と空中の両方で機能できること、通常の車のような外観であること、通常の駐車スペースに停車できることから従来とは異なる車両だとしている。

アレフ社のジミー・デュコフニー最高経営責任者(CEO)は「FAAから認証を取得できて興奮している。これにより環境に優しく短時間での通勤が可能になり、個人や企業が週数時間を節約できる。航空機にとって小さな一歩、自動車にとって大きな一歩だ」と述べた。

この車の開発が始まったのは15年。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(15年に空飛ぶ車が利用可能になる未来を描いていた)に触発された友人4人組が、空飛ぶ車を開発する企業の設立を決意した。

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