米メタ、オープンAI社員の引き抜きに「契約金145億円」 アルトマン氏が苦言
ニューヨーク(CNN) 米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は17日、マーク・ザッカーバーグCEOが率いる米メタが転職の契約金として1億ドル(約145億円)を提示したと明らかにした。
アルトマン氏はポッドキャストの番組で、メタがオープンAIの従業員に対して巨額の提案をし始めたとし、「1億ドルの契約金とか、そういうものを」と述べた。
アルトマン氏によれば、これまでのところ、メタによる引き抜きの試みは失敗に終わっている。「我が社の最も優秀な人材は誰も申し出を受けていない」
アルトマン氏は「メタという企業には尊敬できる点が数多く存在するが、技術革新にたけているとは思わない。メタが理解していない点を、我々は多く理解していると思う」と述べた。
ザッカーバーグ氏をめぐっては、人間の能力を超える「超知能」のマシンを実現するために自ら新しいチームの募集に動いているとされる。
報道によれば、ザッカーバーグ氏は人工知能(AI)分野でのメタの取り組みに不満を抱いており、自宅でその分野の専門家と会ったほか、本社のレイアウトを変更して新しいチームを自身のオフィスの近くに配置したという。