アマゾン、将来の従業員削減に言及 AIで置き換えと説明

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仏ブレティニー・シュル・オルジュにあるアマゾンの倉庫を管理する従業員/Thomas Samson/AFP/Getty Images

仏ブレティニー・シュル・オルジュにあるアマゾンの倉庫を管理する従業員/Thomas Samson/AFP/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 米アマゾンは従業員に対し、人工知能(AI)の導入によって将来的に従業員数を削減できると警告している。

同社のアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は、従業員向けに17日に公開されたブログ記事の中で、AIによる効率性の向上によって、最終的には従業員数を削減できると述べた。

「生成AIとエージェントの導入を進めていくことで、仕事のやり方も変わるはず。現在行われている業務の一部は人員削減が必要になり、他の業務は人員を増やす必要が出てくるだろう」と、ジャシー氏は述べている。

その上で「長期的に見て、これがどの程度の成果をもたらすかは正確には分からないが、今後数年間でAIを全社的に活用することで効率性が向上し、従業員数全体が削減されると予想している」と続けた。

ジャシー氏は従業員に対し、AIを「仕事の様々な段階で頼れるチームメートであり、経験を積むにつれてより賢くなり、より役立つ存在になる」と捉えるよう促した。

ジャシー氏のメッセージ以前から、テクノロジー業界ではAIがホワイトカラー職に与える影響について懸念が高まっている。

先月、米AI企業アンスロピックのダリオ・アモデイCEOはCNNの取材に答え、AIは準備不足の政治指導者や企業が予想するよりも早く失業率を急上昇させるだろうと警告した。またアクシオスとのインタビューでは、自社が開発しているツールを含むAIによって、向こう1~5年間でエントリーレベルのホワイトカラー職の半分が消滅し、失業率を最大20%にまで押し上げる可能性があると述べていた。

一方で、AIが雇用にどの程度の影響を及ぼしているか見極めるのは現時点で困難だとする専門家もいる。

米企業レビューサイト、グラスドアのエコノミスト、ダニエル・チャオ氏は、現状での雇用活動の不振を認めつつ、その要因は経済的な不透明さにある公算が大きいと指摘した。

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