米政府、国境地帯にロボット犬の配備実験 住民は反発

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全地形対応車とともに米南西部で運用されている「ロボット犬」/Courtesy Ghost Robotics/DHS

全地形対応車とともに米南西部で運用されている「ロボット犬」/Courtesy Ghost Robotics/DHS

(CNN) 米国とメキシコの国境地帯で険しい地形を乗り越えながら危険物や密輸品を捜索するロボット犬。まるでSFドラマの一場面のようだが、現実の光景だ。

この写真は米国土安全保障省(DHS)がこのほど、ロボット犬の実験に関する詳細とともに公表した。

関係者はロボット犬の可能性について、生命を脅かしかねない危険との遭遇を減らすことで、国境警備員の安全が守られると説明する。

一方、SNSではロボット犬に対する反発の声が相次ぎ、暗黒の未来を描く英SFドラマ「ブラック・ミラー」の一場面のようだという意見もあった。

米南部国境地帯の住民団体は以前から、国境地帯の軍事化によって住民や移民が危険にさらされると訴えてきた。「既に使われているほかの技術についても私たちは減らしてほしいと思っているのに、また別の種類の監視技術が追加されるとは恐ろしい」と代表のビッキ・ガウベカ氏は言う。

一方、ロボット犬を製造した米ゴースト・ロボティクスは、不安を感じる必要はないと強調する。ジレン・パリク最高経営責任者(CEO)は「我々は国家の安全のため、国のために正しいことをしている」と語った。

DHS広報によれば、同プロジェクトはまだ研究開発段階にあり、ロボット犬の配備予定は決まっていない。

SFドラマや映画に登場するロボット犬は、恐ろしい存在として描かれることもあった。2017年に放送された「ブラック・ミラー」のドラマには、人々を追いかけて殺すロボット番犬が登場する。

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