ウィンドウズXPのサポート終了、マイクロソフト

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ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトは発売から12年がたったOS「ウィンドウズXP」のサポートを4月8日で打ち切った。XPを使い続けているユーザーは、サイバー攻撃の危険にさらされることになる。

同社は今後、XPの脆弱(ぜいじゃく)性を修正する更新プログラムを提供しない。サイバー攻撃を仕掛ける側にとっては、自由に脆弱性を悪用できる状態になる。

ウィンドウズXPはパソコンだけでなく、都市インフラの制御などに使われるシステムにも搭載されている。銀行ATMは推定95%がXPを使っているほか、産業用ソフトウエアや病院のコンピューター、小売店のPOS端末なども多数がXPを使い続けている。

こうしたコンピューターに新たな脆弱性が発覚すれば、ウイルス感染が広がって打つ手がほとんどない事態に陥ったり、大規模な情報流出を招いたりする恐れがあると、専門家は警鐘を鳴らす。

最善の策は、まだマイクロソフトが更新プログラムを提供している「ウィンドウズ7」や「ウィンドウズ8」に切り替えることだ。ウィンドウズ8の場合、サポートは2023年まで継続される。

セキュリティー企業クォリスによれば、2013年から14年にかけて、XPを搭載したコンピューターのシェアは35%から14%まで低下した。4月末までには10%に落ちる見通しだ。

しかし小規模事業所などはXPのサポート終了を知らず、自分たちのマシンにXPが搭載されているかどうかさえ把握していない場合も多い。

「壊れなければ修理しない」というやり方は今回に限っては通用しないと専門家は指摘。「攻撃側に武器を与えてしまうようなもの。脆弱性が見つかれば、身を守る術はない」と警告している。

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