最も危険な検索エンジン? 「Shodan」が浮き彫りにする無防備なネット環境

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ニューヨーク(CNNMoney) 「グーグル検索で見つからないものは誰にも見つけられないと思われがちだが、それは真実ではない」――。インターネットの「闇グーグル」とも呼べる検索エンジン「Shodan」を開発したジョン・マザリー氏はそう話す。

ウェブサイトを巡回して情報を収集するグーグルに対し、Shodanはサーバー、ウェブカメラ、プリンター、ルーターなど、インターネットに接続された機器5億台あまりを巡回して情報を収集する。

ごく単純な検索でも、Shodanに表示される結果には息をのむ。インターネットに接続された無数の信号機、防犯カメラ、ホームオートメーション機器などが簡単に見つかるほか、親水公園やガソリンスタンド、ホテルのワインクーラー、火葬場などの制御システムも検索できる。サイバーセキュリティーの専門家は、原子力発電所や粒子加速器の制御システムまで探し当てたという。

何よりも恐ろしいことに、こうした機器のほとんどにセキュリティー対策が施されていない実態をShodanは見せつける。研究目的でShodan型のデータベースを運用しているセキュリティー専門家のH・D・ムーア氏は、「インターネットの約半分はデフォルト(出荷時のまま変更されていない)パスワードでログインできる」と指摘する。

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