成長する中国の映画市場、海外作品に存在感 検閲などの障害も

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昨年の映画興行収入は半分以上を外国産映画が稼いだ

昨年の映画興行収入は半分以上を外国産映画が稼いだ

金氏は、それまでは低予算・低人気だった恋愛コメディーの常識を破り、国際的スターの中国人女優、章子怡(チャン・ツィイー)が主演する「ソフィーの復讐(ふくしゅう)」を2009年に大ヒットさせた。

最近でも、生活苦の中で娯楽を求める人々の間ではドタバタ喜劇などが大人気だ。

それでも、米俳優ブルース・ウィリス主演のSF映画「ルーパー」は、トップ10入りはしなかったものの大ヒットとなった。作品の中には上海の景色などが取り入れている。DMGのミンツ氏は「中国本土の未来について触れるような作品はこれまでなかった。このことがルーパーをとても特別な作品にしたのだと思う」と指摘する。

ミンツ氏らによると、中国のスクリーンの数は1万2000を超え、さらに毎日8~10の割合で増え続けているという。気軽に通え、そして何よりも若者たちに毎週のように映画を見る習慣が広まっていることが観客増の要因となっている。

金監督は「若者の中には毎週映画に行く人たちもおり、作品が気に入れば3回鑑賞する場合もある」と若者の映画熱を説明する。

ただし、中国における映画ブームにも、政府の検閲をはじめとする障害は存在する。

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