中国との領有権争いが生活直撃 フィリピンの漁師たち

エフレン・フォロネスさんは仲間と共に38時間かけスカボロー礁付近の漁場に行く

エフレン・フォロネスさんは仲間と共に38時間かけスカボロー礁付近の漁場に行く

フィリピン・ルソン島(CNN) 南シナ海の領有権をめぐって中国とフィリピンの対立が激化するなか、漁場から締め出された地元の漁師やその家族が生活の危機に直面している。

フィリピン・ルソン島西岸の漁村、マシンロック。ここの住民は長年、約200キロ西方にある南シナ海のスカボロー礁(フィリピン名・パナタグ礁、中国名・黄岩島)で漁をして生計を立ててきた。エフレン・フォロネスさん(52)もその1人。妻との間に6人の子どもがいて、一番下はまだ4歳だ。

つい1年前まで、一度漁に出れば3トン半の魚が取れ、毎月15~20キロの米が買えた。子どもたちのうち少なくとも1人は大学に行かせてやれるはずだった。だが最近の漁獲は多くて400キロ。これでは月に1~2キロの米を買うのがやっとで、子どもの教育など論外だ。

スカボロー礁で漁ができなくなったのは、昨年4月に中国との対立が激化してからだ。フィリピン海軍が中国漁船の立ち入り検査を実施したのに対して、中国側も監視船を送り込み、フィリピンの漁船を締め出した。フィリピン政府は国際司法機関による仲裁を模索したいが、中国はこれを拒否し、現在も監視活動を続けている。

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