オバマ米政権がとるべき7つの対処法――北朝鮮の態度を変えさせるためには
(CNN) オバマ米大統領の上級顧問バレリー・ジャレット氏は先日、テレビ番組に出演した際、北朝鮮の核開発は同国を弱体化させるだけだと主張していた。北朝鮮の核兵器が国際的な孤立を招いているのは確かだが、大統領が頻繁に指摘するように、北朝鮮が国際社会に加わる気があるのかは分からない。
実際には北朝鮮は、これまでの核開発の進展でより攻撃を受けにくくなっていると感じている。第1に、核開発の進展は、最高指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記にとって国内向けの宣伝材料となり、政権基盤の強化にもつながり得る。
第2に、おそらくより重要なのは、核開発の進展が、初期的な核抑止力の強化につながっていることである。
正恩氏やその側近は、2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」の撃沈と韓国北西部の大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃という韓国側に死傷者も出た出来事のように、反撃を受けることなく攻撃が出来るという自信を既に持っている。
核戦力の整備が進めば、そのような自信は強くなるだけだ。
国連安全保障理事会は、北朝鮮の昨年末のミサイル実験を受けて採択された1月22日の決議で、「北朝鮮がさらなるミサイル発射や核実験を実施した場合、重大な行動を起こす決意である」ことを表明した。