中国検閲、「007」最新作の一部削除、セリフも変更の介入も

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映画「007」50周年!数々の名場面を振り返る

(CNN) 人気スパイ映画「007」シリーズの最新作「スカイフォール」が公開された中国で、検閲当局が作中の一部場面を削除したり字幕の字句を変えたりする介入を行っていたことが24日までにわかった。

米芸能娯楽メディアの「ハリウッド・リポーター」などが伝えた。中国で21日に公開された同映画では上海やマカオもロケ地となっていた。また、中国の国内映画のチケット販売増を図るため「スカイフォール」の公開日を故意に遅らせたとの見方も出ている。

ハリウッド・リポーターによると、抹殺された場面は上海の超高層ビルの警備員がジェームズ・ボンドも行方を追うフランス人暗殺者に射殺される箇所。マカオのカジノでボンドが女性に入れ墨の由来などを尋ねた場面で、若い時に売春婦として生活していたことを明かすセリフが犯罪組織との関わりを示唆する言葉に変えられてもいた。

また、中国メディアによると、映画で悪役となった英国対外情報部(MI6)元要員の過去について、英国による中国への香港返還を遅らせる任務に当たっていたことを示すセリフが削除された。

上海の映画産業コンサルタントによると、中国内で公開される全映画には検閲当局の承認が必要。過去には「メン・イン・ブラック3」「パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド」で不適当とされた場面が除去されたことがある。

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