成長する中国の映画市場、海外作品に存在感 検閲などの障害も

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3D版やIMAX版の本数を増やすなど規制緩和の動きも

3D版やIMAX版の本数を増やすなど規制緩和の動きも

陸氏は、検閲は不透明で時間がかかると指摘する。陸氏が手がけた「南京(なんきん)!南京!」は議論の多い南京事件を描き大きな評判を呼んだが、この映画の製作時は、検閲通過のために、脚本だけで1年近く、映画でさらに半年を要したと明かす。

DMGのミンツ氏は、表面的には網羅的な検閲規則だが、実際には映画ごとの解釈に依存し、決定が覆されることもあると指摘する。検閲は少しずつだが緩められており、前例の積み重ねでさらなる緩和を勝ち取ることも可能だろうという。

中国の映画館の外国映画上映数は年間20本と決められているが、昨年は3D版とIMAX版に限り14本追加できることになった。また、外国映画会社の収入の取り分も25%に引き上げられた。

映画市場の開放は、中国映画の海外マーケットへの進出にとっても重要だと映画関係者は指摘する。

これはまた、中国・米国双方の映画産業も望んでいることだ。中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記は昨年の米国訪問時にハリウッドに立ち寄っている。米ドリームワークスと中国のメディア企業は、上海に合弁でアニメーション・スタジオの建設を計画している。

金監督は「今が間違いなく中国の映画関係者にとっては最高の時だ。多くの投資家が投資機会を狙っており、私たちにも非常に多くのチャンスがある」と語った。

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