モロッコ地震前に謎の発光現象、過去にも世界各地で観測

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メキシコ市で目撃された光(写真左)
/Antonio Lira

メキシコ市で目撃された光(写真左) /Antonio Lira

(CNN) モロッコを8日深夜に襲ったマグニチュード(M)6.8の地震が発生する前に、「地震発光」と呼ばれる現象が目撃された。この現象は古代ギリシャにさかのぼり、何世紀にもわたって記録されていた。

光があふれてさまざまな色に輝きながら踊るようなこの現象に、科学者は長年、頭をひねってきた。理由については今も一致した見解はない。それでも「確かな現実」だと、米地質調査所(USGS)の研究員だったジョン・デール氏は言う。

ネットに投稿されたモロッコ地震の動画に映った現象は、南米ペルーのピスコで2007年に起きた地震で防犯カメラがとらえた地震発光によく似ていた。

この現象について調査したペルーの研究者は、携帯電話の動画撮影や防犯カメラの普及によって地震発光の研究がしやすくなったと指摘する。

デール氏が執筆に加わった19年発行の百科事典によると、地震発光は普通の雷のように見えることもあれば、極地のオーロラのような大気中の発光帯に見えることも、宙に浮かぶ光る球体のように見えることもある。地上付近で小さな炎が点滅したり、大きな炎が地面から現れるように見えることもある。

中国の四川省で起きた08年の地震では、明るく光る雲が空に浮かぶ様子が直前に撮影された映像に映っていた。

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