巨大貨物機が曲芸飛行、「宙返り」を披露

巨大貨物機が「宙返り」を披露

(CNN) 英国で先ごろ開催された航空ショーで、テストパイロットが米ロッキード・マーチンの巨大貨物機LM100Jを「宙返り」させる場面があった。同機は全長33メートル以上で、翼幅は39メートルを超える。

LM100Jは軍用輸送機C130J「スーパーハーキュリーズ」の民生版で、ロールスロイス製のターボプロップエンジン4基を備える。

その巨大なサイズを考えると曲芸飛行が期待されるような機体ではないが、経験豊富なテストパイロットの手にかかると美しい航跡を描くデモ飛行も可能となった。

7月にロンドン郊外で行われたファンボロー国際航空ショーで機体を操ったのは、LM100Jの認可取得プログラムで主任テストパイロットを務めるウェイン・ロバーツ氏。ほぼ完ぺきな宙返りとみられる機動も含まれ、その様子を捉えた動画はインターネット上で瞬く間に拡散した。

観客をどよめかせたLM-100J
観客をどよめかせたLM-100J/Mary Turner/Bloomberg/Getty Images

ロバーツ氏はCNNの取材に、「あれはループ(宙返り)ではなく、コークスクリューだった」と説明。ただ、おそらくループも可能だったと述べた。コークスクリューにしたのは、もっぱら安全面を考えての選択だったという。

ロバーツ氏は40年以上にわたり4発エンジンのターボプロップ機を操縦してきた。1998年以来、スーパーハーキュリーズで航空ショーに参加しており、搭乗した航空機を知り尽くしている。

ロバーツ氏はデモ飛行の前に不具合が起きる可能性をエンジンや電子機器を中心に綿密に調査。観客の見え方も考慮して、以前のC130Jからの操縦方法の変更を1カ月半かけて検討した。

機動を確定させ米英の当局者からの承認も得た後、フライトシミュレーターや実機での訓練を120回以上実施。8分間のデモ飛行を毎回完全に同じようにこなせるまで訓練を続けた。そこまで到達することが安全のバロメーターにもなるという。

デモ飛行中のLM100J
デモ飛行中のLM100J/Lockheed Martin

スーパーハーキュリーズ初の民生機であるLM100Jは2017年5月に初飛行を実施。10月には2号機も加わった。商用機としての認可の取得は年内に完了するとみられている。

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