米スタバ、「プロテイン戦争」に参入 新トッピングのコールドフォーム試験中
(CNN) 米スターバックスがコーヒー飲料用の新しいトッピングを投入し、拡大するプロテイン需要の取り込みを図っている。
スタバはブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が掲げるウェルネス分野進出と売上挽回(ばんかい)のための施策の一環として、米国内5店舗でプロテイン入りの新しいコールドフォームを試験中。試験ではたんぱく質15グラム入りバナナ風味フォームと、シュガーフリーのバニララテを組み合わせている。
新トッピングは今月10日、ラスベガスで開催された会社のイベントで発表された。「顧客の共感を呼ぶ話題性の高いグローバルメニューを創出するため、飲料やフードを再構想して刷新する」幅広い取り組みの一環だという。
ニコル氏はメニューを30%削減する一方、新たなフードやドリンクを追加し、現行メニューの微調整も進めている。配送されてきたペストリーを温めるのではなく、店内で焼き上げる試みも開始。まずは新しいバタークロワッサンとダブルチョコレートクッキーを対象に試験を行っている。
飲料業界紙のビバレッジ・ダイジェストによれば、プロテインシェイク市場は60億ドル(約8650億円)規模へ拡大しており、プロテインのオプションを追加するのはスタバにとって自明な動きだったようだ。この市場はコカ・コーラの「コアパウダー」やペプシコの「マッスルミルク」といった既製品が主流で、ダッチブロスのような比較的小規模な競合も多彩なプロテイン入りコーヒーを展開している。