トランプ氏、核協議で合意するようイランに警告 「何も残らなくなる前に」
(CNN) 米国のトランプ大統領は13日午前、CNNとの短い電話取材に答え、米国はイスラエルを「当然」支持するとし、同国によるイランへの夜間の爆撃について「非常に成功した攻撃」だったとの認識を示した。一方でイランに対しては、核協議で合意するよう警告した。
ルビオ米国務長官は12日、米国とイスラエルの行動との間に距離を置こうとする内容の声明を発表した。この声明についてトランプ氏に尋ねたところ、「我々は当然イスラエルを支持する。明確に。これまでも支持した。我々のように支持してきた国は一つもない」と答えた。
トランプ氏は続けてイランに対し、核協議で合意するように要求。「イランは私の言葉に耳を傾けるべきだった」と述べた。イランには60日間の期限を切って警告していたが、その期限は守られなかったとも示唆した。
「彼らは今すぐテーブルに着き、取引しなくてはならない。手遅れになる前に。いずれ取り返しの付かないことになる。知っての通り、私が相手にしているのは完全なる強硬派だ」と、トランプ氏は語った。具体的に誰のことを指しているのかは言及しなかった。
トランプ氏の攻撃的な口調とは対照的に、ルビオ氏は上記の声明の中でイスラエルの攻撃に対して米国は一切関与していないと強調した。
トランプ氏は13日、イスラエルのネタニヤフ首相と言葉を交わした。ホワイトハウスの当局者が明らかにした。会話の内容に詳しい情報筋がCNNに述べたところによると、トランプ氏は12日にもネタニヤフ氏と数回連絡を取っていた。イスラエルが攻撃を開始する前にもやり取りがあったという。
情報筋は攻撃前に行われたこれらの電話会談の内容を詳述しなかったが、彼らが改めて指摘するところによれば、イランが期限内に合意しなかった結果として攻撃が実施されたというのがトランプ氏の見解だという。
ただ米国とイランとの核協議は引き続き行われる見通し。当初の予定では、次回の協議は15日にオマーンで開催される。
トランプ氏はイランへの攻撃後の13日に自身のSNSトゥルース・ソーシャルに投稿。イランに対し、「何も残らなくなる前に」核協議に合意するよう迫った。また今後のイスラエルによる攻撃は「一段と残忍なものになる」とも警告した。