客室乗務員に体重制限、海南航空の新規定に批判噴出 中国

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海南航空の客室乗務員=3月、中国・海口/Luo Yunfei/China News Service/VCG/Getty Images/File

海南航空の客室乗務員=3月、中国・海口/Luo Yunfei/China News Service/VCG/Getty Images/File

(CNN) 中国の海南航空が客室乗務員の体重制限を導入したと伝えられたことをめぐり、SNSで反発の声が強まっている。

国営メディアは当初、海南航空が6月初めに導入した新方針に基づき、体重が標準値を超えた女性客室常務員は乗務できなくなると伝えた。

国営英字紙グローバル・タイムズによると、これは客室乗務員の外見に関するガイドラインの一環で、標準体重は身長に基づいて算定される。

例えば身長が158センチ(中国の成人女性の平均)の場合、体重は48キロ以下でなければならない。

その基準を超えた場合、5%未満であれば毎月体重をチェックされて審査を受ける。体重超過が10%を超えると即座に職務を停止され、同社が監修する「減量計画」に入る。

海南航空は12日、CNNの取材に対し、「体重参考標準」を採用していることを確認した。ただしこれは性別を問わず全客室乗務員に適用されると説明し、目的は従業員の「健康、体形、姿勢」を評価して管理することにあると強調している。

国営メディアがこのニュースを伝えると、中国のSNSではユーザーから憤りの声が噴出した。

「客室乗務員はプロとしての知識を持ち、安全手順に関する十分な訓練を受け、緊急事態に適した靴と服装を着けてくれればそれでいい。体重は関係ない」。微博(ウェイボー)のユーザーはそうコメント。客室乗務員は体力が要求される仕事であり、やせることよりも強さとスタミナを優先すべきだとする意見も書き込まれている。

欧米ではハイヒールやスカートの義務付けを撤廃する航空会社が相次いでいる。

オーストラリアのカンタス航空がこのほど発表した新ガイドラインでは、それまで男女別だった規定を撤廃。性別を問わずに長髪やメイクの有無、ヒールのない靴を選べるようになった。

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