マスク氏、資産額トップの座から一時転落 フォーブス誌長者番付

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米起業家イーロン・マスク氏がフォーブス誌長者番付で2位に転落/Dimitrios Kambouris/Getty Images

米起業家イーロン・マスク氏がフォーブス誌長者番付で2位に転落/Dimitrios Kambouris/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米誌フォーブスがまとめるリアルタイム長者番付で7日に一時、米起業家イーロン・マスク氏が仏高級ブランドのモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)に抜かれ2位に転落した。

現時点でフォーブスはマスク氏の資産を1849億ドル(約25兆円)と算定。これはアルノー氏の推定資産額1847億ドルをわずかに上回る。

フォーブスは「2人の資産はほぼ同水準で、差はわずか2億ドルだ。今後もフォーブス長者番付での順位が入れ替わっても意外ではない」としている。

アルノー氏の首位浮上の要因については、LVMHの株価は今年ほぼ横ばいだったが、マスク氏の場合はテスラの株価が年初来56%という「劇的な崩壊」を経験したことが響いたと指摘した。ツイッター上で影響力の大きい右派ユーザーとやり取りするマスク氏の戦略もテスラの株価に影響している可能性がある。

フォーブスによると、マスク氏の資産がピークに達したのは2021年11月で、額は3200億ドルだった。

マスク氏は最近、440億ドルに上るツイッターの買収資金を調達するためテスラ株約40億ドル分を売却した。今年前半にツイッター買収の取引を発表した際にも、計154億ドル分のテスラ株を売却していた。

ただ、マスク氏の資産全体を推定するのは難しい作業となる。ロケットやインターネットを手掛けるスペースX、トンネル掘削企業のボーリング・カンパニー、人間の脳にコンピュータチップを埋め込むことを目指すニューラリンクなどの非公開企業に関係する資産が多いためだ。

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