「ヘイ」がなくてもSiri起動、アップルが来年にも変更か

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音声アシスト機能「Siri」の機能について、「ヘイ」を言わなくても起動できるよう調整を行っていることがわかった/Adobe Stock

音声アシスト機能「Siri」の機能について、「ヘイ」を言わなくても起動できるよう調整を行っていることがわかった/Adobe Stock

(CNN Business) アップルのiPhoneなどに「ヘイ、Siri(シリ)」と呼びかけて音声で操作する機能について、ユーザーが「ヘイ」を言わなくても起動できるよう、アップルがSiriのトレーニングを行っていると米ブルームバーグ通信などが伝えた。

Siriを使った音声操作機能は、iPhoneやiPad、HomePod、Apple Watchなどの製品で利用できる。

ブルームバーグ通信によると、変更は2023年か24年に実現する可能性がある。CNN Businessはアップルにコメントを求めたが返答はなかった。

これは一見、マイナーな変更に思えるかもしれないが、そのためには人工知能(AI)の集中的な学習を要する可能性があると専門家は指摘する。

ABIリサーチのリャン・ジー・スー氏によると、単語が2つあればシステムでリクエストを認識する精度は高まるが、1つの単語で認識させようとすれば、さらに高度なAIシステムが必要になる。呼びかけの言葉を「Siri」だけにした場合、広い部屋や、車内あるいは風のある場所などうるさい環境ではエラー率が高くなるという。

競合するアマゾンの音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」は、「ヘイ」がなくても起動する。マイクロソフトは18年に「ヘイ、Cortana(コルタナ)」をやめ、「Cortana」とスマートスピーカーに呼びかけるだけで音声アシスタントが使えるようになった。一方、「OK、グーグル」はまだ「OK」を必要とする。

Siriは10年2月、アップルのiOS向けアプリとして提供が開始され、2カ月後にアップルが買収して翌年発売の「iPhone4S」に搭載。14年には「ヘイ、Siri」と呼びかけるだけで、ボタンに触れなくても操作できるようになった。

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