米タコベル、1カ月間のサブスクサービスを試験的に導入
ニューヨーク(CNN Business) 米ファストフードチェーン大手タコベルが、1カ月間のサブスクリプションサービスを実験的に導入している。
このプログラムの利用者は、アリゾナ州トゥーソン市内各地の20店舗で、月々5ドル~10ドル(約550円~1100円)を支払ってタコラバーパスを取得。すると30日間、1日につきタコス1つが手に入るという。アプリを用いて現在展開されているこのプログラムは11月24日まで実施される。
サブスクリプションサービスには、ソフトタコなどさまざまなメニューが含まれている。利用者がサブスクリプションを開始した場合、アプリ内の特設ページが開設され、精算時にタコス1つを自身のカートに入れることが出来るという。
タコベルは、今回の試験プログラムによってライトユーザーが常連客となり、1年間の特典プログラムへの登録者増加につなげたい考えとみられる。またタコス1つが手に入ることで利用客を呼び込み、客単位の注文数と単価の増加を狙っている。さらに店舗のオーナーに対し、利用客に合わせたサービス商品の展開を支援すべく、注文行動に関する情報を提供していく考えだ。
タコベルを運営するヤム・ブランズは最近の業績発表において、サブスクリプションサービスなどの独自キャンペーンで、デジタル化による売り上げ増を狙うと表明。また同社は、特典プログラムに登録したアプリユーザーの客単価は、登録前と比較して35%増加したとしている。