傘下のランボルギーニ売却を否定、フォルクスワーゲン

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今年の上海モーターショーの特設ブースに展示されたランボルギーニのモデル/Zhe Ji/Getty Images

今年の上海モーターショーの特設ブースに展示されたランボルギーニのモデル/Zhe Ji/Getty Images

ロンドン(CNN Business) ドイツの自動車大手「フォルクスワーゲン(VW)」は26日、傘下に置くイタリアの高級スポーツ車メーカー「ランボルギーニ」は売却しないとの方針を明らかにした。

英国メディアが最近、スイスの投資グループがVWに対し75億ユーロ(約9980億円)の価格で買収を打診したとの報道を受けた発表。

VWの子会社であるドイツ自動車大手「アウディ」の報道担当者は「売らない」と断言。買収の打診を検討もしていないと主張した。

英自動車メディア「オートカー」は25日、スイスの投資企業「クアンタム・グループ」が今月、ランボルギーニ買収の条件を記した書簡をVWに送付したと伝えた。条件には、現経営陣の維持、現行の職務の5年間の存続、ドイツ内に「創造センター」を新設し最多で850人の新規雇用の創出などが盛り込まれていたとした。

クアンタム・グループの共同創業者は、VWのピエヒ元会長の息子と共にピエヒ・オートモービルを共同で創設。この企業の会長はVWの元最高経営責任者(CEO)が務める。

VWは電気自動車の開発部門を重点的な投資対象にしており、この経営方針の変革を進める上で傘下にある広範なブランド網の維持が疑問視されてもいた。ランボルギーニ社は先週、自社モデルの少なくとも一部は2024年までに電気動力にすると発表してもいた。

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