IMF、世界の経済見通し4.9%減に下方修正

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新型コロナの感染拡大をうけて営業を停止している店舗=5月12日、米ニューヨーク市/Spencer Platt/Getty Images

新型コロナの感染拡大をうけて営業を停止している店舗=5月12日、米ニューヨーク市/Spencer Platt/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 国際通貨基金(IMF)は24日、2020年の世界経済見通しを発表し、成長率を4.9%減と、4月時点の3%減から引き下げた。新型コロナウイルスの世界的な流行によって、当初の予想よりもリセッション(景気後退)ははるかに厳しく、景気の回復も遅いとしている。

景気低迷はすでに1930年代の世界大恐慌以来の厳しい状況となっている。

IMFは、新型コロナウイルスの世界的な流行が、世界の活動に前代未聞の落ち込みをもたらしたと指摘。世界の労働市場が破滅的な状態なほか、自宅外の活動は停滞しており、企業は投資を削減し、消費者支出は大きく減少している。

IMFの見通しは世界銀行や経済協力開発機構(OECD)の予測よりもわずかに良いものとなっている。世銀の見通しは5.2%減、OECDの見通しは6%減となっており、2021年に経済活動が復活するとみている。

IMFは将来の見通しについて、通常よりも高い不確実性があるとしている。また、新型コロナウイルスの動向や封じ込めのための措置、自主的な社会的距離の確保が及ぼす支出への影響なども読みづらいとしている。

2020年はすべての地域がリセッションに直面するとみられているが、個々の経済では大きな違いがみられる。

中国はすでに景気回復の兆しを見せており、今年は1%増の成長となる見通し。インドは4.5%減。米国は8%減の見通しだが、ユーロ圏の10.2%減よりは上回っている。新型コロナウイルスの封じ込めに苦慮している南米は経済的な打撃も最も大きいようだ。ブラジルは9.1%減、メキシコは10.5%減の見通し。

2021年の世界の成長率は5.4%増と予測している。

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