ボーイング工場で「ずさんな生産体制」、元従業員らが証言 米紙報道

製造が進むボーイングの機体=2018年3月、サウスカロライナ州ノースチャールストン/Luc Olinga/AFP/Getty Images

製造が進むボーイングの機体=2018年3月、サウスカロライナ州ノースチャールストン/Luc Olinga/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) 20日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米航空機大手ボーイングのサウスカロライナ工場について、元従業員らがずさんな生産体制などを指摘していると伝えた。一方、ボーイング側はタイムズ紙が報じた内容について不正確だと反論している。

サウスカロライナ州チャールストンの工場はボーイング787型機(ドリームライナー)を製造している。同紙は数百通に及ぶ内部メールや社内文書、連邦当局の記録を調べ、現役や過去の従業員ら十数人から話を聞いた結果、「品質よりスピードを重視しがちな風潮」が明らかになったと報じている。ただし一方で、工場内の問題が大きな事故を招いたことを示す証拠はないと伝えた。

品質管理責任者を務めた元従業員は同紙とのインタビューで、飛行制御システムに指令を出す配線の上から、とがった金属片の束がぶら下がっているのを何度か発見したと話した。金属片が配線に刺されば「破滅的な」結果を招く恐れがあったという。

品質面の重大な問題に気付いても、指摘すれば不利な待遇や嫌がらせを受けるとの訴えもあった。すでに解雇されたという元技師は、出荷前の機内点検で密封材のチューブやねじなどが見つかったと述べた。

これに対して工場の責任者は20日、CNNとのインタビューで、ニューヨーク・タイムズが報じた内容は不正確だと主張。同紙を工場に招いたが拒否されたと話した。

ボーイングをめぐっては最近、737MAX型機の墜落事故が相次いだことから、生産体制や安全基準の問題に注目が集まっている。

また米空軍は今月初め、ボーイングから購入した空中給油機内に工具などが放置されていたとして、受け取りを中止。納入済みの機体の一部も点検のため、同社工場に戻す方針を示した。

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