地球の変化を観測する人工衛星打ち上げ、米国とインドが初の共同開発

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人工衛星「NISAR」がカリフォルニア州上空を周回するイメージ図/Indian Space Research Organization

人工衛星「NISAR」がカリフォルニア州上空を周回するイメージ図/Indian Space Research Organization

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)とインド宇宙研究機関(ISRO)が共同開発した初の人工衛星が30日、インド南東部にあるサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられた。ほとんど目に見えない地表の変化を観測して、自然災害への対応に役立てる。

今回打ち上げられた人工衛星「NISAR」は、NASAとISROが初の共同衛星プロジェクトで設計した2種類の合成開口レーダーを搭載している。

NASAが宇宙での使用に向けて先行開発したこのレーダーは、マイクロ波を使って離れた場所にある地表や物体を検出する機能は従来のレーダーと同じだが、最先端のデータ処理技術を使って高解像度の解析ができる。

NISARは30日にインド南東部にあるサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられた/NASA
NISARは30日にインド南東部にあるサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられた/NASA

NISARはISROの静止衛星打ち上げロケットに搭載され、現地時間の30日午後5時40分に打ち上げられた。

衛星は軌道に乗って地球の周りを1日14周し、12日ごとに2回、地球の氷と陸地のほぼ全ての表面を完全スキャンして、地表の変化を高精細で検出する。

NISARのレーダーで収集した情報は、地滑りや地震といった現象の解明や、氷床、氷河、永久凍土、森林、湿地、農地などの観察に役立てられる。収集した情報は衛星からダウンロードして一般に公開され、ハリケーンや火山噴火、洪水、山火事への備えや対応にも活用される。

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