米当局、マドリードの北朝鮮大使館襲撃事件で男逮捕

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スペイン首都マドリードの北朝鮮大使館が2月に襲撃された事件で米当局が男を逮捕/Manu Fernandez/AP

スペイン首都マドリードの北朝鮮大使館が2月に襲撃された事件で米当局が男を逮捕/Manu Fernandez/AP

(CNN) スペイン首都マドリードの北朝鮮大使館が2月に襲撃された事件に絡み、米連邦保安局は18日、カリフォルニア州ロサンゼルスでクリストファー・アン容疑者を逮捕した。同局報道官らが明らかにした。

この事件は2度目の米朝首脳会談の数日前に発生。脱北者でつくる団体「千里馬(チョンリマ)民防衛」が犯行声明を出した。スペイン司法当局は先月、10人の集団が大使館に押し入って中の人を襲い、拘束して手錠を掛けたと明らかにしていた。

ロサンゼルス検察によると、アン容疑者は19日、同市の連邦裁判所に出廷した後、再勾留となった。

アン容疑者の逮捕については米紙ワシントン・ポストが最初に報じていた。

容疑は不明で、事案の内容も公表されていない。裁判所ウェブサイトのアン容疑者に関するとされる記述では、送還の事案とのみ記している。連邦保安局の報道官は、スペイン当局の仮逮捕の令状に基づき逮捕したと説明した。

公選弁護人からのコメントは得られなかった。アン容疑者は23日に再出廷して勾留審問に臨む予定。

ワシントン・ポストによると、当局は今週、千里馬民防衛の指導者とされるエイドリアン・ホン氏宅の家宅捜索も行っていた。ホン氏はメキシコ国籍で米国在住。

ホン氏の弁護士は、司法省が「北朝鮮政権による刑事訴追を発端に米国内の人物に対する令状執行を決めたことに困惑している」としている。

司法省報道官は現時点で本件へのコメントは控えるとしたうえで、「身柄引き渡し条約の規定では一般的に、刑事訴追を受けるために他国に移送された個人が、本国の同意なしに第三国に引き渡されることはあり得ない」と述べた。

「朝鮮半島情勢」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]