米がロ中の影響力排除の新たな軍事対応を検討 ベネズエラ情勢

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STAFF/AFP/Getty Images

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ワシントン(CNN) 政情不安が長引くベネズエラ情勢で米国防総省がベネズエラからロシア、キューバと中国の影響力を削ぐための新たな軍事力行使の選択肢を検討していることが20日までにわかった。

選択肢の協議の経緯に詳しい同省当局者が明らかにした。部隊投入など大々的な軍事行動ではなく、人道支援を名目にした近隣諸国との軍事交流強化や関連海域での米海軍の演習増加などが浮上している。

ベネズエラには支障なしに自由に介入出来るとのロシアなどの思い込みを防ぐ効果を狙っている。

新たな軍事政策の模索はボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)がホワイトハウスでの最近の会合でシャナハン国防長官代行に指示後に始まった。選択肢が決まれば、同代行に提出後、ホワイトハウスに伝えられる見通し。

ただ、複数の国防総省当局者はベネズエラで反米左派路線を進めるマドゥロ大統領率いる政権を駆逐するための直接的な武力行使について省内では否定的な見解が主流と指摘した。マドゥロ氏辞任を求め、ロシアに干渉中止を求めるトランプ大統領自身、米軍部隊を投入することに乗り気でないとされる。

ベネズエラでは現在、マドゥロ政権と暫定大統領就任を宣言し政権打倒を図るグアイド国会議長派の緊迫したにらみ合いが続いている。米欧諸国などはグアイド氏側に肩入れし、ロシア、中国やキューバはマドゥロ氏支持を維持している。

ポンペオ米国務長官は最近、マドゥロ政権の包囲網を構築するため複数の南米諸国を訪問し、中国の南米政策に言及。マドゥロ氏を資金面で支え、結果的に借金づけの国家財政に陥りさせ、汚職のまん延や良き統治の侵食につながる外交を進めていると指弾していた。

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