米の銃販売、今年は過去最高を記録か 身元照会件数が激増
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦捜査局(FBI)などは11日までに、今夏の銃販売件数が異例の高水準を示し、通年では過去最高を記録する可能性があると発表した。
銃購入に伴い過去の犯罪歴などを照会する身元調査件数に基づいた報告。身元調査の要請が全て銃購入に結び付くわけではないが、銃販売件数を占う重要な指標になるとしている。銃器メーカーは販売実績を公表していないという。
FBIによると、今年8月の身元調査の照会件数は計185万3815件で、前年同月比で6%増。身元調査は1998年から始まったが、先月の記録は同月としては過去最高の数字となった。また、今年に入り月間別の数字はいずれも最高記録を続けている。
株式上場している銃器メーカー2社の「スミス&ウエッソン」と「スターム・ルガー」は最近、2桁台の販売増加を報告。スミス&ウエッソン社は四半期の販売件数は40%、スターム・ルガー社は19%の伸び率を発表していた。
米国内では近年、大規模な銃乱射事件が発生し、これが銃販売を加速させる結果となっていた。事件の発生がより厳しい銃所持の規制につながるとの思惑を招き、購入を急がせる形となっている。この傾向はコネティカット、コロラド、バージニア各州などで確認されている。