民家の水道から赤ワイン、醸造所の不具合で流出 イタリア

イタリア北部の街で、水道からワインが出てくる出来事があった/Castelvetro Deputy Mayor Giorgia Mezzacqui

2020.03.08 Sun posted at 17:16 JST

(CNN) イタリア北部カステルベトロ町の民家約20棟で水道の蛇口やシャワーの先端部から赤ワインが約3時間流れ続ける珍事がこのほどあった。

地元のワイン醸造所で不具合が起き、瓶詰めを控えていた銘柄「ランブルスコ・グラスパロッサ」が町の水道管網に漏れたための騒動。流出量は1000リットルだったという。

同町はフェイスブック上で、漏出による健康障害は一切ないと確約した。

カステルベトロを含むイタリア北部は現在、欧州の中で新型肺炎の被害が最もひどい。副町長はCNNの取材に「笑うべき材料がほとんどない世相の中で、我々が笑みがこぼれるような軽はずみな出来事をもたらしたことはうれしい」とも述べた。

「願わくばいつの日か今回のことを思い出し町を訪ねたいと思ってもらえれば」とも付け足した。

この醸造所によると、瓶詰め工程の洗浄装置にあるバルブが故障したのが原因。醸造所の販売担当幹部は故障が起きたことについて「多くの人に感謝された」とも述べた。

カステルベトロ町はエミリア・ロマーニャ州の中心部にあり、普段は食べ物やワインを目当てに世界各地から観光客らが集まる。ただ、副町長によると、新型肺炎の感染拡大で地域の観光施設などの8割が予約取り消しに遭遇したという。

水道から赤ワイン イタリア北部

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